アメリカ人アーティスト、ジェニー・ホルツァーの作品シリーズ「Truisms」*のフレーズ(言葉)を刺繍したワッペンが縫い付けられたウッドランド・カモのキャップです。こちらの迷彩柄のキャップは非常に珍しいものかと思います。当時藤原ヒロシさんも別カラーのものを被っておりました。ジェニー・ホルツァーは公共の場で言葉やアイデアを伝えることを主眼としており、大規模なインスタレーションや広告看板などの作品を発表してきた。同時代のアーティストであるバーバラ・クルーガーやリチャード・プリンスなどが作品の中でテキストとイメージを組み合わせていたことに対して、ホルツァーはテキスト自体をイメージとみなしているところに特徴がある。彼女は20代半ばの1977年にホイットニー美術館の有名なIndependent Study Program(アートにまつわる活動を行なっている学生を育成するプログラム)に入学し「Truisms」シリーズを発表した。 当時、ホルツァーはマーク・ロスコのような抽象画家になることを目指していたが、同校のチューターが学生に大量の読書リストを課したことで、彼女の作品はテキストベースの創作へと劇的に変化したと言われている。反骨精神にあふれたホルツァーは、その困難な読書リストに反発し、全ての読み物を一行に要約し、白い紙に黒く太いイタリック体の大文字で印刷し、マンハッタン中に貼りだしたのだ。 出来上がったその300以上のワンライナー(一行要約)はTシャツにプリントされたり、ビルに投影されたり、ベンチに彫られたり、LED看板に放送されたり、と公共空間、そして多くの美術館のコレクションを豊かにしてきた。「Truisms」(1977-1979)は彼女の代表的な作品の一つ。約300の格言やスローガンは、一連の現代のクリシェ(決まり文句)や一般的に考えられている真実を利用している。新品未使用品のデッドストックではありますが、何度か室内にて試着もしているのと長期自宅保管品でもあるため、古いものにご理解あるかたのみ購入をお願いします。神経質な方のご購入ご遠慮ください。1990年中頃に確か、表参道のナディッフかオンサンデーズにて購入した正規品です。アメリカのキャップメーカー『SPORTSMAN』による制作で、生産(縫製等)はバングラディシュ製のようです。素材はコットンです。
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